ご契約の時、マンションの売主様がなつかしそうにそう言われました。
月日は流れてお子様達はそこから巣立っていき、ご夫婦も郊外の一戸建に転居され空室になったお部屋。
売買契約が成立して良かったというお気持ちと、ご家族で過ごされた思い出の詰まったお部屋を手放す寂しさとが入り交った複雑な心境が、売主様の表情から感じ取れました。
きっと楽しく幸せな時をそのお部屋で過ごされたのでしょう。お部屋は単なる物件でも商品でもなく、売主様にとってはご家族と共に人生の苦楽を共にした、思い出いっぱいの大切な場所だと思っています。だから次にそのお部屋に住まれる方にも、そこで楽しい思い出をいっぱい積み重ねていっていただきたいと思うのです。
当社は、そんな大切な場所の売買に携わっています。お取引の過程で売主様にも買主様にも絶対に嫌な思いはしていただきたくない。安心して気持ちよくスムーズにお取引を完了していただけるようにしたいのです。
住まいの売買に携わる当社の責任は重いと改めて感じた3月22日でした。
平田