宅地建物取引業免許を取得して、宅地建物取引業を行っている株式会社トレック不動産販売は、不動産売買の仲介をするに当たり、とてつもなく重い責任を負っています。簡単に言えば、お客様が不動産売買に関連して被った納得のいかない不利益に対して全ての責任を負う立場にあるのです(その覚悟でこの仕事をしています)。
不動産について専門的な知識を持たない一般のお客様の不動産取引を、安全に進めていくプロとしての役割を我々は担ってます。我々には「知らなかった」・「見えなかった」・「気が付かなかった」という言葉は許されず、「重要事項調査義務違反」に問われ、責任を負う立場にあるのです。
だからプロとして、調べるべきことは取引前に徹底して調べています。不明な点があれば何度でも役所に足を運び、担当者に嫌がられるくらい質問をします。あやふやな回答しかしない役所の担当者に対しては、納得のいく回答のできる立場の方を呼んでもらいます。
今日は、専任媒介契約をいただた一戸建の調査のために半日を費やしました。一戸建の売買の際に特に慎重に調査をしているのが、道路と地中に埋まっている上下水道管・ガス管です。
何も問題がないことを願っていましたが、当該物件は上水道管に問題がありました。何が問題かと言うと、前面公道から上水道管が引き込まれているのではなく、なぜか裏の隣地を経由して上水道管が引き込まれているのです。
他人地を経由していること自体問題なのですが、具体的には、例えば将来他人地を経由している上水道管から漏水があった場合、他人地を掘削させていただく必要があります。当然隣地所有者の掘削同意が必要です。同意していただけない可能性もあります。同意する対価(金銭)を要求される(しかも莫大な)可能性も否定できません。仮に隣地が空家になっていて、所有者の所在が判明しない場合は、同意を得ることさえもできません。また、隣地所有者から突然上水道管の撤去を求められる可能性もあります。
存在する問題は、現所有者の段階で解決する必要があります。今日の調査では、物件の前面公道から上水道管を引き直すことができることまでは確認できました。次は費用と工事完了までの期間を調べる必要があります。
お客様が将来に不安を残すことのない安全な取引を行うために、時間をかけてでも、明日以降も一つ一つ不動産取引のプロとしてきちんと調査をしていきます。