吉志部瓦窯跡

こんにちは、平田です。今日も快晴の気持ちの良い日でした。

先日、平安京造営時の宮殿の瓦を焼いていた「大山崎瓦窯跡」について触れましたが、吹田市岸部の紫金山公園内にある「吉志部瓦窯跡(キシベガヨウセキ)」も更に規模が大きく、同年代の瓦供給窯として有名です。今日は吹田市役所での物件調査からの帰り道、紫金山公園の横を通ったので、ちょっと立ち寄ってみました。現地の説明文をそのまま転記します。

「吉志部瓦窯跡は延暦13(794)年に新たに都が遷された平安京の造営当初に宮殿に使用する瓦を生産した窯です。昭和43(1968)年に発掘調査が行われ、計13基の窯跡が見つかり、平安京の造営に関わる重要な遺跡であることから、昭和46(1971)年に国の史跡に指定されました。また、史跡指定後の一帯の調査により、窯跡の前面の広い範囲に瓦を作るための建物跡などの工房の跡が見つかり、吉志部瓦窯跡は東西280m以上、南北190mの範囲に展開し、非常に大規模な操業が行われていたことがわかりました。

瓦の生産にあたっては原料の粘土の採掘・粘土を練る・瓦を作る・窯で焼くなどの作業があります。吉志部瓦窯跡では丘陵下で粘土を掘り、その上方の建物跡などが見つかっている場所が瓦の製作を行った場所であり、さらにその上方に窯が築かれ、瓦製作のための一連の作業が効率的に行われるようにそれぞれの作業場が配置されていたものと考えられます。このように紫金山公園には古代をしのぶ歴史遺産が眠っています。

吹田市緑化公園室 吹田市教育委員会 平成18(2006)年3月」

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